ねじはなぜ締まるのか?

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ねじはなぜ締まるのか?

皆さま、こんにちは!阪神ネジの山里と申します。

阪神ネジ本社のブログには初投稿となります!

 

これからねじのちょっとした技術的なお話や、

産業の底辺(言い方が自虐?!)から見たモノづくり業界の景況など、お伝えできればと思っております!

どうぞよろしくお願いいたします。

    第一回の今回は、やっぱり(?)ねじの根本のお話「ねじはなぜ締まるのか?」です。

もちろんねじは締まって当たり前なんで、いちいちそんなこと考えたりしないですよね?

でもよく考えたらねじをクルクル回してだんだん固くなって・・・

そうしたら長年ずっと締め付けという仕事をし続けてくれるねじ、どういう原理なのでしょうか?


その答えは、軸力と摩擦力なんです!

 

ねじをドライバーやスパナなどを使って締めこんでいくと、

ねじの座面が被締結物に接触し始めたあたりから、だんだん回す感覚が硬くなってきます。

それは、ねじが被締結物にあたってこれ以上入っていけないので、ねじ部だけが引っ張られて伸びているのです。

ある程度締めると手では緩められないくらい固く締結できますが、それは伸びたねじが戻ろうとする力が働き、被締結物をしっかりと締め付けているのです。

    この力のことを軸力と言います。(図1)

 

    またこの作用が働くことでおねじとめねじの接地面や、ねじと被締結物の接地面に増大した摩擦力が発生し、ねじが緩む方向に回転することを防いでいるのです。

なんで知ってんねん?!の話ですが、巻貝が木の板に刺さって外れなくなっているのを発見したのがねじの起源だという諸説がありますが、

    いずれにしましても螺旋(らせん)を切ってそれを相手に差し込んでいくことで、ねじが伸びその縮む力を利用して固定する・・・

とてつもないレベルの高い人類最高の発明ではないでしょうか。

 

この素晴らしい作用を利用して世界中のあらゆる家、建物、自動車、エレベーター、電化製品が組み立てられています。

考えただけで凄すぎますね。

この原理に人類が気づかず、ねじがない世界だったら科学技術の発達した今のような世の中はなく、自分自身が存在しなかったかもしれませんね!

 

ねじはやっぱりスゴイです!

(図1)