ナイロック(NYLOK®)
ナイロックねじ

世界公認の戻り止めファスナー

戻り止めねじの決定版

日本で唯一の在庫販売

 

決して緩んではいけない重要な部分にナイロックを。

NASAの人工衛星、日本の新幹線、自動車部品など

緩みを許さない場所にナイロック加工が長年採用されています。

ナイロックを『もっと気軽にたくさんの人に使ってほしい』

そんな想いから、あらかじめナイロック加工した商品の在庫販売をしています。

 

お客様の大事な製品に、緩みのないネジを。

ナイロックが選ばれる理由
強力な戻り止め
NASAの人工衛星、日本の新幹線、自動車部品、建設機械、産業機械、建築部品など多くの業界でナイロックは採用されています。
Nylok reuseable
繰り返し使える
最大の特徴は、繰り返し使える緩み止めねじということです。繰り返し使用の多い場所に、その戻り止め効力を抜群に発揮します。
nylok screw
どんなねじにもナイロックできる
様々なねじにナイロック加工することが出来ます。一般の規格品やカスタマイズで作った加工品も加工することが出来ます。
ナイロックを動画でご紹介  
ナイロック在庫ラインナップ
 
ナイロック(NYLOK®)ロッキングソリューションとは?どのように使うのか?

ファスナーとは、二つ以上の物体を機械的に結合または固定する装置のことです。建設、自動車、航空宇宙、電子、医療など、さまざまな産業や用途で広く使われています。しかし、ファスナーにも振動、応力、温度、湿度などの要因によって、緩み、腐食、漏れ、損傷などの問題や課題があります。これらの問題を防ぎ、ファスナーの品質、安全性、信頼性を確保するためには、ロッキングソリューションが必要です。ファスナーのロッキングソリューションの中でも、最も効果的で革新的なものがナイロックです。

 
ナイロックとは?

ナイロックとは、ファスナーのねじ部に樹脂、接着剤、潤滑剤などのコーティングを施す付加価値ソリューションの提供者です。1942年に創業し、以来、信頼されるブランドとパートナーとなっています。75年間にわたり、150以上の特許を取得し、お客様の変化するニーズに応える重要なソリューションを提供してきました。ナイロックの主要な市場セグメントは、自動車、航空宇宙/防衛、電子、産業、国際などで、それぞれに専門的な事業開発リソースを備えています。

ナイロックは、ファスナーのロッキングソリューションとして、機械的ロッキング、化学的ロッキング、摩擦ロッキングの3種類を提供しています。それぞれに異なる特徴と利点があり、ファスナーの種類、用途、環境に応じて選択できます。

機械的ロッキング:このタイプのロッキングソリューションは、ナイロンなどの乾燥した材料をファスナーやナットのねじ部に接着させるものです。ファスナーやナットが嵌合部に嵌まると、材料が嵌合部の間にくさびとなり、ナイロンを圧縮し、パッチと反対側に金属同士の接触を作ります。これにより、ファスナーやナットが回転や緩みを防ぎます。硬化時間は不要で、機械的ロッカーは再利用可能です。

化学的ロッキング:このタイプのロッキングソリューションは、無酸素状態で金属イオンに触れると、タフな固体に硬化(または硬化)する液体樹脂、例えば嫌気性接着剤などを使うものです。樹脂は、ファスナーと嵌合部のねじ部の隙間を埋めて、強固で永久的な結合を作ります。樹脂はまた、ねじ部をシールして、漏れや腐食を防ぎます。
 
ナイロックの使い方は?

ナイロックロッキングソリューションをファスナーに使用するには、次の手順に従います。

1. ファスナーのニーズを特定する:ナイロックの営業チームに連絡するか、ウェブサイトを訪問して、ファスナーの種類、用途、環境に適したナイロック製品を見つけます。ナイロックには、さまざまなファスナーのサイズ、形状、材質、メッキに対応した幅広い製品があります。

2. ファスナーをナイロックに送る:処理するファスナーを最寄りのナイロック支店または公認ライセンシーに送ります。ナイロックには世界中に100以上の拠点があり、少量から大量までのファスナーを処理できます。

3. ファスナーを処理、検査、試験する:ナイロックは、最先端の設備と方法を使って、選択したナイロック製品をファスナーに適用します。ナイロックはまた、ファスナーが品質と性能の基準を満たしていることを確認するために、ファスナーを検査し、試験します。RoHS、REACH、MSDSなどの証明書や報告書も提供します。

4. ファスナーを返す:ナイロックは、ファスナーをあなたにまたは希望する目的地に返送します。ナイロックは翌日発送やすべての配送方法を手配できます。ナイロックはまた、ナイロック基準に準拠していることを証明する証明書や報告書を提供します。

ナイロックの重要性は?

ナイロックは、いくつかの理由で重要です。例えば、

ナイロックは、ファスナーの品質、安全性、信頼性を向上させます。振動、応力、温度、湿度などの要因による緩み、腐食、漏
nylok hexagon bolt ナイロック六角ボルト
ナイロック六角ボルト
nylok zinc cr+3 hexagon nut ナイロックナット
ナイロックナット
sus nylok machine screw ナイロック小ねじ
ナイロックねじ
nylok steel plain set screw ナイロックホーローセット
ナイロックホーローセット
nylok socket cap screw ナイロックキャップボルト
ナイロックキャップボルト
nylok flat head socket cap screw ナイロック皿キャップボルト
ナイロックキャップ皿ボルト
1.   Nytemp® ナイテンプ

ナイテンプは、ナイロックでは使えない高温(232℃まで)の箇所でも使うことができるタイプです。戻り止め効果はナイロックと同じです。
 
2 .   Precote®19-2

プリコート19-2は、あらゆる材質のねじに塗布できるプリベイリングトルクタイプの戻り止め製品です。プラスチックなどのナイロックでは塗布できないねじに対しても加工することができます。
 
3 .   NySeal® ナイシール

ナイシールは、ねじの首元に塗布し締めこむことで圧力がかかった液体や気体が漏れることを防ぎます。ナイシールは様々な化学物質に対応できるのでアルコール、油、ガソリンなどにも使用することができます。
 
ナイシールのメリット
・Oリングやガスケットシールを施工するのに比べて施工時間が短縮できます。
・半永久的に使用できます
・異材によるガルバニック腐食を防ぎます
・繰り返し使えます
 
4 .   Nycote®/Nycote Plus® ナイコート
 
ナイコートはねじ部のマスキング加工です。雄ねじ、雌ねじいずれでも加工することができ電着プライマー、溶接スパッター、コーティングが付着することを防ぎ、除去することができます。こうすることでねじ部に現場でテープでマスキングするなどの手間が省け、また潤滑性も向上するのでより良い締結にもつながります。
 
5 .   Nytorq® ナイトルク

ナイトルクは予めねじ部に塗布する潤滑材です。ナイトルクを塗布しておくことでカジリを防止し最適な締結が期待できます。
 
6 .   Nystay® ナイステイ

ナイステイは、組立前にねじを仮アッセンブリーしておきたい時に使います。あらかじめナイステイをねじ部に塗布しておくことで仮止めができるので、輸送後すぐに組立作業が円滑に行うことができます。

ナイロック強み


強力な戻り止めねじ
ナイロックが戻り止めねじとして素晴らしいことは、その実績が証明しています。まずNASAの人工衛星。打ち上げられて宇宙空間に出るまでには非常に大きな振動が掛かりますが、その振動にも耐えねじをしっかりと締結しています。また日本の新幹線には、先頭車両のワイパー、ドア部品、窓枠を止めるねじ、線路を止める杭、その他架線など多くの箇所で使われています。新幹線は300キロを超えるスピードで多くの人を運びます、当然凄まじい振動があり且つ絶対に緩んではいけませんが、今まで新幹線についているワイパーが飛んだとかドアのねじが緩んでいるというニュースを聞いたことがありません。

 

その他、自動車部品、建設機械、産業機械、建築部品、スノーボード、自転車など多くの業界でナイロックは採用されています。このように振動の大きい、またねじが緩んでしまっては大事故につながるような重要箇所にもナイロックが長年採用され実績があることを見てもナイロックの緩み止め効果の強さが分かります。


繰り返し使える緩み止めねじ
ナイロックの最大の特徴は、繰り返し使える緩み止めねじということです。「緩み止めねじ」というものは、ねじを締めこんだ後、戻しトルク(緩めるときのトルク)を計測し、ある一定以上の値でなければならないとISO規格などで決められています。

 

図2を見ていただきますと、ナイロックは1回目の戻しトルク、2回目の戻しトルク、3回目・・・と計測すると戻しトルクが低下していますが、5-7回目くらいからおよそ一定の数値が計測されているのが分かります。この数値は、ねじを締込み方向にねじ込むネジ部のみでの摩擦トルク値と反対方向でのネジ部のみでの戻しトルク値を計測した数値です。ネジ部のみでの摩擦トルク値は国際的な測定基準がありプリべリングトルクと定義されていて弊社ナイロック規格基準は国際的な規格 ISO/DIN/IFI/MIL/JIS/JASOよりも厳しい戻り止め性能を基準で管理し確実な戻り止め製品を提供しています。

 
 


※泰洋産工株式会社様より資料提供

 

どんなねじにもナイロックできる
もうひとつの特徴は、ナイロックは様々なねじに加工することが出来るということです。

 

緩み止めねじ製品というのはナットやワッシャーなどに細工を施すことが多いのですが、ナイロックは雄ねじでも雌ねじでも加工することが出来ます。またキャップボルトや止めネジ、小ねじ、六角ボルトなどの一般規格品に加工することが可能なのはもちろんですが、カスタマイズで作った加工品であっても加工することが出来ます。また形状にもよりますがM1の微細なねじから、M24などの大きなものまで加工できます。あと鉄、ステンレス、SCM435などの合金鋼であっても加工することが可能です。ただ、真鍮など一部加工しにくいものもありますのでご相談いただけたらと思います。

 

ナイロックの戻り止めの原理
ねじはなぜ締まり、なぜ緩むのか?
人工衛星や新幹線でも抜群の効果を発揮するナイロックですが、お客様にもよく「ちょこっとペンキ塗ってるだけちゃうん?」と言われるくらい見た目にシンプルなものです。では、どうやってそんな素晴らしい緩み止めの力を発揮するのでしょうか?

 

それを知っていただくためには、まず「ねじはなぜ締まるのか?」また逆に「ねじはなぜ緩んでしまうのか?」ということを知る必要があります。なぜならナイロックを含むあらゆる緩み止め製品は、そのねじの締結の原理を利用しているからです。締結の原理を研究し、その原理となる力を最大限に生かす或いはキープすることを工夫しているのが緩み止めねじなんです。

 

ねじというものは締めこんでいったときに発生する軸力と摩擦力で締結した状態をキープできるようになっています。ねじは締めこんでいくと雄ねじと雌ねじの座面が接地したところからねじ部が引っ張られて伸びていきます。その瞬間から引っ張られたねじが元に戻ろうとする力、つまり軸力が発生しています。この軸力が発生することで、雄ねじと雌ねじの接地面(座面、ねじ部)で摩擦力が発生し、ねじが締結できるんです。(詳しくは、以前のブログを読んでいただけたらと思います)

 

では逆になぜねじは緩んでしまう時があるのか?ということですが、それはその軸力と摩擦力が落ちる瞬間があるからなんです。雄ねじと雌ねじの間にはある程度の隙間が必ず存在します。隙間がないと嵌合(かんごう)できない、挿入できないからです。ただねじ締結後、振動や揺れ、衝撃があるとその隙間があるのでどうしても軸力が低下する瞬間が出てきます。そうすると軸力が低下、摩擦力が下がり緩んでしまうのです。もちろん他にも色んな緩みの原因はありますが、結局は軸力と摩擦力が低下した時にねじは緩んでしまうのです。

 

 


ナイロックの締結の原理
ほぼすべての緩み止めねじと言われるものは、この「軸力」もしくは「摩擦力」が締結にとっていかに素晴らしい状態でキープするのか?を深く追求して考え出されたものです。スプリングワッシャーや平ワッシャー、またフランジのついたものなどあらゆる緩み止めねじはそうです。ナイロックの場合は摩擦力をいかに上げ、キープし続けるかを追求し、且つ出来るだけ簡単に施工できるように考え抜かれた技術です。

ナイロックは下記の図のように全周に加工せず、90度以上あるいは半周程度の加工とするのが基本でこれには理由があります。

 

 


ナイロックがついたねじを締め付けていくと嵌合(かんごう)したところから、非常に硬くなり手では締められないくらいになります。それでもドライバーやレンチ、スパナなどの工具を使うと締め付けていくことが出来ますが、その時に何が起こっているかというとナイロックはナイロンなので金属より柔らかく、ねじ部に沿って凹んでいきます。凹むので締めこんでいけるのですが、一旦凹んだナイロックは元に戻ろうという軸直角方向の力が発生しています。ゴムボールを手でグッと縮めると反発して手に大きな力が返ってくるのと同じような感じです。その力が、雄ねじと雌ねじの隙間で発生します。そうするとナイロックが付いていない逆の方向にねじが押される力が働き、金属と金属の接地面に発生していた軸直角方向の摩擦力が発生して戻り止め効果を発揮しているのです。

 

またナイロックがあることにより元々あった雄ねじと雌ねじの間の隙間も小さくなり振動や揺れがあっても戻る方向に進みにくくなるという効果が発揮されるのです。(参考までに軸直角方向の摩擦力は一般ねじ・接着剤タイプの戻り止めネジのネジ締結では発生していません)

 



またナイロックは、ナイロックが付いていない普通のねじの時と同じ施工で済みます。ワッシャーを新たに入れる、もしくは2個ナットを締めるということもしなくてもよく、また締付トルクについても今まで通りの値で締めこんでいただくだけで緩み止め効果は抜群に高まります。

 

ナイロック商品紹介
ここからは、阪神ネジの宣伝になります!(笑)

ナイロック加工は工場の方で塗布してからお客様に供給させていただく形になります。1回の加工に一式の加工賃が掛かりますのでどうしても1本とか数本で作ると単価が高くなるパターンとなります。ですが!阪神ネジでは多くのお客様が汎用的にお使いいただけるような規格を作っており、あらかじめナイロック加工した商品を在庫販売しております。在庫品としては六角穴付きボルト、六角穴付き皿ボルト、六角穴付き止めネジ、六角ボルト、ステンレス小ねじ(なべ、皿、トラス)、ナット等を中心に在庫しております。1本から供給させていただきますので、ご興味ありましたらお気軽にご連絡くださいませ。

※鉄道車両用、原子力発電所向けなど重要保安箇所でのご使用を検討される場合は必ずその旨お伝えください。

 

まとめ
長文になり大変失礼いたしました。ナイロックは戻り止め効果も高く、様々なねじに加工ができ、また施工もシンプルという本当に素晴らしいものです。もし、ねじの緩みなどでお困りのことがありましたらご遠慮なくお申し付けくださいませ。

 

NYLOK®【ナイロックはアメリカナイロックの登録商標です】

ナイロックの見積依頼はこちらへお願いします。 [email protected]