スパナの番号は何のため?

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spanner number

「10番のスパナ持ってきて!」と言われ「ピン!」と来ますか? 

このブログでは謎のこの番号について疑問を解明していきたいと思います。

    スパナレンチとも言う)は、端が尖った金属の手工具でボルトやナットの締結と取り外しを手作業でできるようデザインされています。

    もっと詳しく言えばスパナにはいろいろな形状のものがあり、片方が「C」の形でもう一方が六角の穴になっているものや両方が「C」の形になっているものなどがあります。また、「C」のサイズが両方とも同じタイプ、それぞれが違うサイズのものなどもあります。市場にはいろいろなスパナが存在しピンスパナやボックススパナなど種類も豊富です。



    かつてスパナは材質の硬度を確保するために合金鋼が主に使用されていましたが、冶金技術の向上により、最近では炭素とクロムの長所を併せ持ち、錆びにくい素材クロムバナジウム鋼を一般的なホームセンターで見かけるようになりました。昨今の理想的なスパナ素材と言えます。

    様々なスパナをありとあらゆる場所で見かけることができます。例えば、ガレージ、工具室、工場、デパート、工事現場などなど。ナットとボルトのある所には必ずスパナあり!と言っても過言ではありません。それだけ世界中でスパナは日常生活に必要な身近な工具になったという事でしょう。

    六角ボルトや六角ナットを開閉、締結する場合、最も簡単な方法は手を使うことです。ある程度、手やスパナで締めた後、トルクレンチを使って既定のトルクまでしっかりと締め付けします。ねじは締め過ぎるとボルトの緩みや破損の原因になるのでご注意ください。

    本題であるスパナに記されている数字の正体は、、、六角ボルトまたはナットの両側面の幅(直径)のサイズを表しています。例えば、M6の六角ボルトや六角ナットの直径はどちらも10mmです。幅二面側のサイズを表します。その場合は10番のスパナを使用します。

    お手持ちのボルトやナットがどのスパナに適用するか分からない場合は、直径を図るか、スパナのサイズチャートをチェックしたり、お店に直接ボルトやナットを持って行き確認することをお勧めします。


 

    また、色々なサイズに適用するスパナもあります。この調整可能なスパナは、親指を使ってナットやボルトのサイズに合わせて狭くしたり広げたりできるので便利です。狭くしたり広くしたりお好きなサイズに調整可能です。



    スパナのほとんどは、ミリねじに準じていますが、インチねじ対応のスパナの中にもインペリアルシステム規格に対応しているものもあります。



   スパナは小さな工具ではありますが、とても興味深いたくさんのドラマがあります。また次回、この点について追及していきたいと思います。

ブログをお読みいただきありがとうございます。また次号も楽しみにしていてください。

 

 



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