Uボルト ねじの無いところはなんでちょっと細いの?!

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Uボルト ねじの無いところはなんでちょっと細いの?!

お元気様です!今日は配管を固定するために使うUボルトや角パイプをとめるコの字ボルトのちょっとスゴイところに迫りたいと思います。
 
    ご存知の方も多いと思いますがUボルトの胴の部分(ねじの無いところ)はねじ径よりもちょっと細く作られています。六角ボルトやその他のボルトはねじの無いところもねじ径と同じ径で作られていることが多いのにどうしてでしょうか。
 
 
 


胴細はめちゃくちゃ作りやすい!
    実は、胴の部分が細くて良いのと、ねじ外径と同じにしておかなければならないのとでは作り方が全然違います。
胴細(どうぼそ)の方がダントツ作りやすいんです!
Uボルトを作る工程は大きく分けて2つです。①まず両ねじを作り ②その両ねじを曲げるという工程です


    その両ねじを作る工程がミソで、胴細の場合はねじ外径より少し細い転造下径(てんぞうしたけい)の材料を使い、転造という手法でねじを立てます。

    転造というのはねじ部を作る製造方法のひとつで、転造ダイスを使ってねじを盛り上げる技術です。下記動画(Uボルトではなく、六角ボルトを作っていますが同じ作り方です)が転造の様子ですが、これだけ太いものでもあっという間にねじが立てられるので量産の場合など非常に安価に作ることができます。

    日本では転造盤を持っている曲げ屋さんも多く、特殊な寸 法を少量で作るような場合でも早い納期で、コストも安く作れるんです。

転造について以前書いた下記の記事もご参考にしてくださいませ

◆転造下径とは
転造前の材料径のことです。例えばM10のねじを作るためには外径8.97~8.91の丸鋼を使います。この材料を転造すればダイスで押された部分が盛り上がりM10(外径9.96~9.77ミリ)のねじが出来上がります。転造下径表は下記の通りです。

 

◆正材(ねじ外径と胴部が同じ径)の場合
    一方、胴部分をねじ外径と同じにしておかなければならない場合は少し手間が掛かります。ねじ外径と同じ径の丸鋼を使います。
ねじ部の作り方は2つの方法があり、ひとつはねじ部分を一旦転造下に旋盤で削って細くしてから転造するか、切削でねじを切るという方法です。いずれにしても旋盤加工が必要で、単価を下げるのが難しくなります。

 

まとめ
 
    街中でもよく見かけるUボルトですが、安く、良いものを作るために実はこんな工夫があるんです!もしUボルトやコの字型ボルト、両ねじなどを設計される時、作られる時は、胴細で良いのか、正材でないといけないのかを考えて手配されると安価で早い納期で作ることができると思います。

今回もご一読ありがとうございました、皆さまのモノづくりのご参考になれば幸いです!