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ネジのコラム Vol.5 なんでこのネジ入らへんねん?!
毎度!お世話になります!と言い始めてはや1年が経ちました。その前は関東の方で仕事をしていたので、「いつも大変お世話になっております・・・」なーんてきちんと(?!)挨拶してました。地域も違えば挨拶も変わる。なかなかおもろいモンです。
「おい!なんでこれ入んねーんだ?」  
さて、今回のテーマは『ねじ山』についてです。当社の店舗でも良くお客さんからの相談でこういうことがよくあります。「太さが10mm位と思ったんで近くのホームセンターで買ったらあわへんねん。これ特別なネジなんかな〜?」なーんて質問がよくあります。実際に見てみると見た目には太さが殆ど同じで確かに分かりにくいです。ノギスで測ってみるとほんの少し違う程度です。

ではどうしてネジが合わなかったか?
それは、ネジ山の形状が違ったんです。つまり、お客さんが新しく購入したネジがミリ目のネジでそれと合わせる相手側のネジがインチサイズのネジだったなどという事なのです。

ネジのネジ山には多くの種類があります。(ややこしいことに。。。)
(1)メートル並目ネジ・メートル細目ネジ
(2)ユニファイ並目ネジ・ユニファイ細目ネジ
(3)ウィット並目ネジ
(4)管用ネジ
(5)その他
というように沢山あります。
何故多くの種類があるのか?  
材質も同じ、機械的性質も同じ、見た目も同じなのにどうしてこんなに沢山のねじ山に種類があるのでしょうか?それは、ねじの歴史に関係してます。

人間が原始人の時にある浜辺で先の尖った巻貝を葦の棒切れに突き刺して回転して外した。この時から人々の生活に”ねじ”というものが関わるようになりました。それから、鉄砲や印刷機、その他馬車など様々なところにネジが使われるようになりました。

しかし、その当時はネジピッチの形状が定められていなかったので、雄ネジと雌ネジがぴったり合うことが少なく、使わない時は嵌めておくか、合印をつけておく必要がありました。

そこで、別々に作ったボルトとナットが常に合うようにモーズレイが精密ねじの機械加工を可能にしました。また、産業革命が進むにつれ、機械工業が拡大していきそれに伴ってねじ類の需要も高まりネジ専門メーカーが製作するようになりました。
しかし、多数の機械メーカーが勝手な直径、勝手なピッチのものを注文しており莫大な種類のネジが生産されていきました。

これでは、大量生産するメリットがありません。そこで、モーズレイに続いてネジ切り旋盤の改良に従事していたウイットウオースがねじ山の形状、直径、ピッチ及びその組み合わせを成案しました。そうすると瞬く間にイギリス中の工場で取り入れられ、そこで作られた製品が全世界に輸出されました。こうして作られたのがウイットネジです。

また、ウイリアムセラーズがウイットウオースネジを改良した新しいネジの形式”セラースネジ”を1864年にフランクリン学会に発表し、1868年にアメリカ規格として正式に採用されました。

メートルネジは、当初フランスが法律によってメートル法を採用したところに発端があります。まず、フランスでSFネジとして1894年に採用され、その後フランス、スイス、ドイツでSIネジとして1898年に定められ国際性を持ちました。1940年にはISA(万国規格統一協会)はヨーロッパの主要国の同意を得て、メートルネジの全系列を整理してISAメートルネジを制定しました。

ユニファイネジの歴史は、当初軍事品の互換性を取る為にアメリカ、カナダ、イギリスの3カ国で協議し、1948年に協定が結ばれました。後に軍需品だけでなく一般用のネジにも利用されるようになりました。

こういった様々な歴史があり、沢山の種類のネジ山を持つネジが存在しているということです。奥が深いといえば良い言い方ですが、複雑ですね〜
規格統一に向かいつつあるんです  
まだネジ業界超ペーペーの山里が思うのですから、ネジ業界の首領(ドン)もこのややこしいものを取り除きたいと思っているのも当然です。1947年に設立されたISO(国際標準化機構)は国際的に互換性のあるネジ系列の確立を目指して、ISAメートルネジとユニファイネジをISOインチネジとして採用することを決議しました。また日本でも1965年に改正されたJIS規格で一般に用いるネジとしてはISOメートルネジ、航空機その他特に必要な場合にユニファイネジを用いることと定められました。

とはいえ、当社でもウイットネジ、ユニファイネジの在庫をしております。というのは工作機械のメンテナンス、輸入製品のネジ交換、輸出向けなど様々な理由でメートルネジに比べれば割合は少ないですが結構の需要があるからです。お客様にとっては、これがなければ製品にならない!などという悲痛なお願いも良く聞きます。そういったお客様の為にもまだまだ必要かなとも思います。
その先には・・・  
今後はどうなるか分からないですがベテラン営業部長に聞いたところ、かなりウイットやユニファイネジはかなり減ったと言います。そういった時代の流れをネジの世界で感じつつマーケティングしていかなければなりません。
そうしながらお客様が困らないように頑張っていきたいと思います。


ご意見、ご感想等ございましたらお気軽にご連絡くださいますよう、よろしくお願いいたします。


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